認定看護師の制度が変更されています

認定看護師という制度は看護師の専門性を高め、高度の看護実践能力を普及させるために寄与してきました。
しかし、認定看護師について見直され、従来の認定看護教育と認定審査が終了し、新しい認定看護師の制度がスタートすることになったのです。
認定看護師の分野は21項目ありましたが、新規に資格取得できる19分野と旧制度の有資格者が更新だけを行う12分野を併せた31分野に変更しています。
また、特定行為研修制度と認定看護師が組み合わせられ、新たな認定看護師として特定認定看護師という制度が設けられました。

特定行為研修とは、医師の包括的指示さえあれば看護師が医療行為を行える資格です。
本来は看護師の業務が医師の補助的行為に限定され、医師の具体的指示がないと看護師が医療行為に携わることはできませんでした。
ですが、特定行為研修の資格を取得した看護師は、独自の判断にもとづいて医療行為を施せるようになったのです。
既に特定行為研修の資格を取得した認定看護師は、特定認定看護師として認められます。
当然ながら、認定看護師になってから特定行為研修を修了した場合も、特定認定看護師の資格が得られるのです。

特定認定看護師になると、専門の看護分野のスペシャリストとして自分の裁量で医療行為を行えるようになります。
現場での指導的立場を強め、医師の負担を軽減できるでしょう。
特定認定看護師は既に1000名近く誕生しており、医療現場で活躍しています。